東京の上空を高速で横切る黒い影。ワイドショーでは「東京上空に未確認生物?」との特集が放送されている――。
田上は漫画配信で成功を収めた経営者。ある朝、田上は仰天する。イチモツが失くなっていたのだ。田上は「ポプランの会」なる集会に行き着く。
そこではイチモツを失った人々が集い、取り戻すための説明を受けていた。
「時速200キロで飛びまわる」「6日以内に捕まえねば元に戻らない」「居場所は自分自身が知っている」。
田上は、疎遠だった友人や家族の元を訪ね始める。
家出したイチモツを探す旅が今はじまる――。
2018年に公開した『カメラを止めるな!』で興行収入31億円を叩き出し、映画業界に旋風を巻き起こした気鋭の才能・上田慎一郎監督が10年間温め続けた最新作『ポプラン』が、「映画をもっと自由に」をモットーとした“映画実験レーベル”Cinema
Lab(シネマラボ)の中の一本として製作され遂に完成!待望の劇場公開となる。
本作は、上田監督が、カルト的な題材を普遍的なエンターテイメントに昇華させた異色作。「カメラを止めるな!」などで見せた陽気なドタバタコメディとは異なる、奇妙でシュールな世界観に包まれている。パニック映画であり、自分探しのロードムービーであり、人間ドラマでもある。一見キワモノにも思えそうな本作だが、予想を裏切る上質な映画となっている。これまでの上田監督作とも異なる、唯一無二の”まだどこにもないエンターテイメント”を体験せよ!
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皆川暢二Minagawa Yoji
1987年10月生まれ、神奈川県出身。
大学時代に俳優を目指し、舞台を中心に活動後、突如カナダに1年滞在しながら、北米大陸の自転車横断に挑戦。帰国後、映画制作も試み、2018年に主演兼プロデューサーという形で制作した映画『メランコリック』が『第31回東京国際映画祭 日本映画スプラッシュ部門』で監督賞を受賞し、前年に『カメラを止めるな!』が観客賞を受賞して話題となった「ウディネファーイースト映画祭」では新人監督作品賞に選出される。主演映画は、『ポプラン』が2作目となる。 -
アベラヒデノブAbera Hidenobu
1989年3月生まれ、アメリカ・ニューヨーク出身。
大阪芸術大学芸術学部映像学科卒業。2012年、卒業制作として製作した映画『死にたすぎるハダカ』が、同大学の学科賞を受賞。日本ポストプロダクション協会主催の「JPPA AWARDS2012」の学生部門の映像技術にて奨励賞を受賞。カナダ・モントリオールで開催のファンタジア国際映画祭に入賞する。
同年、映像メディアに特化したディレクター集団「BABEL LABEL」に参加。監督として映像制作を続けるほか、カクタスに所属し、俳優・音楽活動など、ジャンルにこだわらず幅広く活動している。近年の主な出演映画には、『曇天に笑う』(2018)、『恋の墓』(2020)、『ヤクザと家族』(2021)などがある。 -
徳永えりTokunaga Eri
1988年5月生まれ、大阪府出身。
第7回ピチモデルオーディション(2002年 - 後期)で準グランプリを獲得後、読者モデルとして活躍し、2004年にCX系ドラマ『放課後。』で女優デビュー。2006年には『放郷物語 THROES OUT MY HOMETOWN』で映画初出演にして、主演を果たした。2010年、映画『春との旅』で毎日映画コンクールスポニチグランプリ新人賞と日本映画批評家大賞新人女優賞を受賞。ドラマ・映画・舞台と幅広く活躍している。近年の主な出演映画には『わたしは光をにぎっている』(2019)、『転がるビー玉』(2020)、『眉村ちあきのすべて』(2020)などがある。 -
原 日出子Hara Hideko
1959年11月生まれ、東京都出身。
劇団四季の研究生として女優デビューし、1979年には『夕焼けのマイウェイ』で映画に初出演を果たす。1981年にNHKの連続テレビ小説『本日も晴天なり』の主演に抜擢され注目を集める。同年には歌手デビューも果たし、『約束』『青いラプソディー』などの曲を発表している。2019年には映画『鈴木家の嘘』で第33回高崎映画祭最優秀主演女優賞を受賞。ドラマ・映画・舞台と幅広く活躍している。近年の主な出演映画には『うちの執事が言うことには』(2019)、『生きちゃった』(2020)、『樹海村』(2021)などがある。 -
渡辺裕之Watanabe Hiroyuki
1955年12月生まれ、茨城県出身。
1980年にコカ・コーラのテレビコマーシャルで芸能活動を開始し、2年後の大正製薬のCM「リポビタンD」で一躍幅広い人気を獲得する。1982年には、映画『オン・ザ・ロード』で初出演にして主演を務めた。以降、役者だけにとどまらずスポーツ系でも活躍している。近年の主な出演映画には『海辺の映画館―キネマの玉手箱』(2020)、『ハチとパルマの物語』(2021)などがあり、2021年11月には織田信長役を務める映画『信虎』の公開が控えている。
監督・脚本:上田慎一郎Ueda Shinichiro
1984年、滋賀県出身。中学生の頃から自主映画を撮りはじめ、高校卒業後も独学で映画を学ぶ。2009年、映画製作団体を結成。
『お米とおっぱい。』『恋する小説家』『テイク8』など10本以上を監督し、国内外の映画祭で20のグランプリを含む46冠を獲得。
2018年、初の劇場用長編『カメラを止めるな!』が2館から350館へ拡大する異例の大ヒットを記録。
三人共同監督作の『イソップの思うツボ』が2019年8月に公開、そして劇場用長編第二弾となる『スペシャルアクターズ』が同年10月に公開。
2019年1月、映画の企画・制作を行う株式会社PANPOCOPINA(パンポコピーナ)を設立。
2020年5月、コロナ禍を受け、監督・スタッフ・キャストが対面せず“完全リモート”で制作する作品『カメラを止めるな!リモート大作戦!』をYouTubeにて無料公開。
2021年『100日間生きたワニ』『DIVOC-12』が劇場公開。